名古屋市の建築物環境配慮制度で届出に使う評価ツール「CASBEE名古屋」が、全国版のCASBEE-建築(新築)2024年版をベースにした「CASBEE_Nagoya2026」に更新されました。 令和8年10月1日の届出から使われており、これまでの2016年版ベースのツールは、経過措置として令和9年3月31日までの届出に使えます。 名古屋市は主な変更点として「建築物省エネ法の改正による非住宅のBEIの基準強化」と「品確法の改正による住宅の断熱性能等級の追加」の2つを挙げています。 新旧の評価ツールと運用マニュアルを突き合わせて、どの数字がどう変わったかを整理しました。
① 新しい評価ツールは「CASBEE_Nagoya_2026v1.0」。運用マニュアルも「2026」(令和8年10月)が出ている。どちらも名古屋市のホームページで公開済み。 ② 令和8年10月以降の届出は原則2026年版。令和9年3月31日までは2016年版でも届け出られる。2016年版で届け出た物件の変更届は、2016年版のまま。 ③ 住宅部分の外皮は、断熱等性能等級と評価レベルの対応が変わった。等級4はレベル4→レベル3、等級5がレベル4、等級6以上がレベル5。等級が混在するときは最も低い等級で評価する。 ④ 非住宅のBEIの評価基準値が厳しくなった。レベル2が今の省エネ基準の値(0.75〜0.85)、レベル5は0.25。再エネがなく、BEI*とBEIがどちらも基準の値と同じ事務所(300㎡以上・BEI 0.80)は、2016年版のレベル3からレベル2に下がる。 ⑤ 住宅の一次エネルギーを仕様基準で評価する場合は、レベル3からレベル2に。誘導仕様基準を満たせばレベル4。 ⑥ 届出の期限(工事着手の21日前まで)・対象(2,000㎡超)・名古屋市独自の採点基準の10項目と、重点事項の3つの視点の説明は、2016年版のマニュアルと変わっていない。
名古屋市の建築物環境配慮制度は、「市民の健康と安全を確保する環境の保全に関する条例」に基づく制度で、床面積の合計が2,000㎡を超える建築物の新築・増築(増築は増築部分の床面積で判断)をする建築主に、建築物環境計画書の届出を求めています。計画書は「CASBEE名古屋」の枠組みで作ります。このCASBEE名古屋は、これまで全国版のCASBEE-建築(新築)2016年版をベースに運用されてきました。
名古屋市住宅都市局建築指導課は、「CASBEE名古屋に関するお知らせ」で、評価ツールを全国版の2024年版ベースに更新し、令和8年10月から運用を開始すると案内しました。全国版の2024年版は、日本サステナブル建築協会(JSBC)が2025年3月31日に評価ソフトver1.0を公開したもので、試行版の段階で「建築物省エネ法の改正への対応」と「LR1エネルギーの建物外皮の熱負荷抑制と設備システムの高効率化の評価内容の見直し」が示されていました。
現在、名古屋市のホームページには次の3つが掲載されています(いずれも当社が2026年10月14日に確認)。
お知らせとダウンロードページの記述を、届出の場面ごとに並べます。
表1|届出の場面ごとに使う評価ツールの版
| 届出の場面 | 使う版 |
|---|---|
| 令和8年10月1日以降の新しい届出 | 原則として2026年版(CASBEE_Nagoya2026) |
| 令和9年3月31日までの新しい届出 | 経過措置として2016年版でも受付 |
| 2016年版で届け出た物件の変更届 | 2016年版を使う |
| 2,000㎡以下の戸建住宅・長屋の任意届出 | CASBEEあいち[戸建](愛知県のホームページで提供) |
出典:名古屋市「CASBEE名古屋に関するお知らせ」、同「評価ツールCASBEE名古屋のダウンロード」(更新日 2026年9月14日)、同「建築物環境配慮制度(CASBEE名古屋)関連の書類等ダウンロード」(更新日 2026年9月14日)。令和9年4月1日以降の新しい届出で2016年版を使えるとする記載は、当社が確認した範囲にはありません。
経過措置の期限は「届出」の日で切られています。2027年3月31日までに届け出るかどうかで、使える版が変わります。届出は工事着手の21日前までですので、2027年4月中旬以降に着手する物件でも、3月31日までに届け出れば2016年版を選べる計算になります。
評価項目「LR1/1. 建物外皮の熱負荷抑制」では、住宅部分は品確法の断熱等性能等級(相当)を選び、その等級からレベルが決まります。断熱等性能等級に上位の等級が加わったことを受けて、2026年版では対応が次のように変わりました。
表2|住宅部分の外皮:断熱等性能等級とレベルの対応
| レベル | 2016年版 | 2026年版 |
|---|---|---|
| レベル1 | 等級1 | 等級3相当未満 |
| レベル2 | 等級2 | 等級3 |
| レベル3 | 等級3 | 等級4 |
| レベル4 | 等級4 | 等級5 |
| レベル5 | 等級4を超える水準(UA値が基準値の0.85倍以下など) | 等級6以上 |
| 等級が混在するとき | 住戸ごとにレベルを出し、住戸数で加重平均して四捨五入(レベル5の「等級4を超える水準」は各住戸の平均外皮性能値で評価し、加重平均しない) | 最も低い等級で評価 |
出典:評価ツール CASBEE_Nagoya_2016v3.0/CASBEE_Nagoya_2026v1.0 の「計画書」シート「1 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する事項」。非住宅部分のBPI(BPIm)とレベルの対応(1.03以上がレベル1、0.80以下がレベル5。8地域はレベル4が0.93・レベル5が0.85)は、新旧で同じ値です。2016年版のレベル5の条件は、ηAC値や外気に接する床の別ルート、8地域の条件を含むもので、表では要約しています。
影響が大きいのは2点です。1つは、省エネ基準の水準(等級4)がレベル4からレベル3に下がること。もう1つは、住戸の等級が混ざっていると、一番低い住戸の等級で決まることです。共同住宅では、外気に接する面の多い妻側・最上階・最下階の住戸は外皮性能の評価が厳しくなりやすいというのが当社の実務上の印象で、中住戸だけ等級5でも、端の住戸が等級4ならレベル3になります。住戸ごとに外皮の性能がばらつく理由は「共同住宅の外皮|仕様基準と性能基準の比較」で整理しています。
評価項目「LR1/3. 設備システムの高効率化」は、BEI(モデル建物法ならBEIm)の値でレベルが決まります。計画書シートの「用途別評価対象面積とBEI/BEIm等設定値」の表を新旧で比べると、用途の区分けも値も変わっています。
表3|非住宅部分:レベル1〜5に対応するBEIの基準値
| 用途(版) | レベル1 | レベル2 | レベル3 | レベル4 | レベル5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年版 事・学・工 | 1.10 | 1.00 | 0.80 | 0.70 | 0.60 |
| 2016年版 物・飲・会・病・ホ | 1.10 | 1.00 | 0.80 | 0.75 | 0.70 |
| 2026年版 事・学 | 0.90 | 0.80 | 0.60 | 0.50 | 0.25 |
| 2026年版 物・ホ | 0.90 | 0.80 | 0.70 | 0.50 | 0.25 |
| 2026年版 飲・会・病 | 0.90 | 0.85 | 0.70 | 0.50 | 0.25 |
| 2026年版 工 | 0.90 | 0.75 | 0.60 | 0.50 | 0.25 |
出典:評価ツール CASBEE_Nagoya_2016v3.0(計画書シート「用途別BEI設定値」)/CASBEE_Nagoya_2026v1.0(同「用途別評価対象面積とBEI/BEIm等設定値」)。略称は 事=事務所、学=学校、工=工場、物=物販店、飲=飲食店、会=集会所、病=病院、ホ=ホテル。2026年版で非住宅部分の床面積が300㎡未満のときは、レベル1が1.10・レベル2が1.00になります(レベル3〜5は同じ)。複合用途は床面積の比率で値を按分します。それぞれのBEIから求める点は、レベル1の値以上はレベル1、レベル5の値以下はレベル5で、その間は直線で補間されます(例:2026年版で300㎡以上の事務所、再エネがなくBEI*=BEI=0.70ならレベル2.5)。2026年版では、BEI*と再エネを含むBEIのどちらの点を採るかが下の分岐で決まり、得られた点は小数第2位以下を切り捨てて小数第1位までとします。
2026年版のレベル2の値(事務所・学校とホテル・物販店が0.80、飲食店・集会所・病院が0.85、工場が0.75)は、2026年4月から中規模の非住宅にも適用されている省エネ基準のBEIの値と同じ並びです。300㎡未満のレベル2の値1.00も、小規模の非住宅の基準と同じです。基準の値の経緯は「非住宅建築物の省エネ基準と省エネ計算」にまとめています。
つまり、再エネがなくBEI*とBEIがどちらも省エネ基準の値と同じ建物は、2026年版ではレベル2になります。2016年版での点は用途によって違い、非住宅部分が300㎡以上の事務所・学校・ホテル・物販店(BEI 0.80)はレベル3、工場(BEI 0.75)はレベル3.5、病院・飲食店・集会所(BEI 0.85)はレベル2.75でした。2026年版でレベル3を取るには、事務所・学校・工場でBEI 0.60、それ以外で0.70が必要です(再エネがない場合)。
もう1つの変化は、BEIを2つ入力するようになったことです。2016年版は原則として建物全体のBEIを1つ入力して評価していました(仕様基準を使う場合などには、対象部分を分けて評価するルートもありました)。2026年版の非住宅部分は、オンサイトの再生可能エネルギーを含まないBEI(BEI*)と、含むBEIを別々に入力し、さらに条件を満たせばオフサイトの再エネまで含めたBEI+も入力します。運用マニュアルには、次のように書かれています。
計画書シートでは、BEI+の評価には、あわせてオフサイトの再エネの有効性を示す資料(再エネ発電設備の概要、年間利用量の検討資料、敷地内で可能な再エネ設備を計画していること)が求められています。また、再エネを含むBEIの欄は「オンサイト再エネ(総量)を含むBEI」とされています。太陽光発電などがある場合は、省エネ適判の計算結果の値がこの条件に合っているかを確かめてから入力してください。
評価ツールの計算式(BEI+を使わない場合)を読むと、どちらのBEIで点を出すかは次のように分かれます。
つまり、再エネだけではレベル3に届かず、レベル3以上では、BEI*が0.50以下にならない限り再エネで点は上がりません。太陽光発電を載せる計画で「再エネを入れればレベルが上がる」と考えていると、思ったほど点が伸びないことがあります。
住宅部分(集合住宅)の一次エネルギーも、レベルの値と仕様基準の扱いが変わりました。
表4|住宅部分(集合住宅)の一次エネルギーの評価
| 項目 | 2016年版 | 2026年版 |
|---|---|---|
| レベル1〜5のBEIの値 | 1.20/1.10/1.00/0.90/0.85 | 1.10/1.00/0.90/0.80/0.50 |
| 6階建以上などの場合 | (区別なし) | 6階建以上、または日陰などの理由で再エネの導入効果が低い場合は、レベル4以上を再エネを含まないBEI*で評価でき、その場合のレベル5の値は0.70 |
| 仕様基準で評価する場合 | 外皮と一次エネルギーの仕様基準を両方満たせばレベル3(満たさなければレベル1) | 仕様基準を満たせばレベル2、誘導仕様基準を満たせばレベル4(満たさなければレベル1) |
| 入力するBEI | 原則として建物全体のBEI(仕様基準を使う場合や、非住宅部分をモデル建物法で評価する複合用途などは、部分ごとに分けて評価) | 共用部も含めた削減率をBEI(またはBEI*)に換算して入力。専有部だけのBEIでの評価も可(共用部は省略可) |
出典:評価ツール CASBEE_Nagoya_2016v3.0/CASBEE_Nagoya_2026v1.0 の「計画書」シート、名古屋市建築物環境配慮制度運用マニュアル2026 p5。2026年版の仕様基準は平成28年国土交通省告示第266号(令和4年11月改正)、誘導仕様基準は令和4年11月国土交通省告示第1106号を指すと、シートに書かれています。
住宅の省エネ基準(BEI 1.0)は、2016年版ではレベル3でしたが、2026年版ではレベル2です。算定プログラムで評価する住宅部分は、再エネを含まないBEI*が0.80以下ならレベル4以上になります(BEI*が0.80を超えていると、太陽光発電を含めたBEIが0.80でも、評価はBEI*のほうで決まります)。ZEH-M Orientedなど共同住宅の一次エネルギーの水準は「共同住宅の一次エネルギー消費量」で整理しています。
仕様基準で評価する場合は、誘導仕様基準を満たすかどうかでレベル2とレベル4に分かれます。名古屋市で仕様基準を使って届け出る共同住宅は、設計の段階で誘導仕様基準まで届くかを一度確かめておくと、レベルの見通しが立てやすくなります。
運用マニュアルの2016年版(令和8年2月)と2026年版(令和8年10月)を突き合わせると、届出の対象・期限などの手続きは変わらず、変わったのは評価ツールの中身と入力の説明です。
表5|運用マニュアル・評価ツールの新旧比較
| 項目 | 2016年版 → 2026年版 |
|---|---|
| ベースの全国版 | CASBEE建築(新築)評価マニュアル2016年版 → 2024年版 |
| 届出で印刷するシート | 「メイン」「結果」「重点項目」「スコア」 → 「メイン」「結果(2-3レーダー)」「重点項目」「スコア」 |
| ライフサイクルの計算 | 「CO2計算」シート → 「WLC」シート(ホールライフカーボン)。メインシートで「標準計算」か「個別計算」を選ぶ(個別計算でなければ標準計算のままでよい) |
| SDGs | 2026年版には「結果(2-3SDGs)」「建築環境SDGsチェックリスト」のシートがある。マニュアルではSDGsに係る部分の評価は任意 |
| メインシートの入力 | 2026年版のマニュアルに、地域の区分(名古屋市内はすべて6地域)、竣工年の予定・竣工の別、評価の段階、用途別の床面積、病院・ホテルの病室・宿泊部分の割合、ゲストルームの扱いなどの説明が加わった |
| 「3.0点を超える項目」の記入 | スコアシートの「環境配慮設計の概要記入欄」に記入 → 各採点シートの「各評価点の環境配慮概要の欄」に記入し、スコアシートに反映される |
| 名古屋市独自の採点基準 | バリアフリー計画・維持管理用機能の確保・あいくる材・大気汚染防止・雨水排水・汚水処理・交通負荷・騒音・振動・悪臭の10項目。説明の文言は2016年版と同じ |
| 重点事項 | 温暖化対策・自然共生・循環型社会の3つの視点。説明の文言は2016年版と同じ |
| 届出の対象と期限 | 床面積の合計が2,000㎡を超える建築物の新築・増築(棟ごとに判断。増築は増築部分)。工事着手予定日の21日前までに届出、工事完了の日から15日以内に完了届。変わらない |
出典:名古屋市建築物環境配慮制度運用マニュアル2016(令和8年2月)・同2026(令和8年10月)、評価ツール CASBEE_Nagoya_2016v3.0/CASBEE_Nagoya_2026v1.0 のシート構成。独自採点基準と重点事項の説明が同じであることは、両マニュアルの本文を突き合わせて当社で確かめました。
1. 「前と同じ仕様なら同じ評価」とは限らない
表2〜表4のとおり、2026年版では同じ断熱等級・同じBEIでも、LR1(エネルギー)のレベルが低く出ることがあります(すでにレベル5に届いている場合や、非住宅のBPIのように値が変わっていない項目もあります)。以前の物件の評価結果を目安に計画を立てている場合は、2026年版のツールで一度入れ直して確かめるのが確実です。ただし、CASBEEの総合評価のランクは多くの評価項目を重み付けして決まるので、LR1が下がってもランクが必ず下がるとは限りません。
2. 2027年3月31日までは、届出の版を選べる
経過措置の間は、2016年版でも2026年版でも届け出られます。どちらで出すかを決めるときは、変更届も同じ版で出すことを前提に考えておく必要があります。2016年版で届け出た物件は、工事完了までの変更届も2016年版です。工期が長く、設計変更の多い物件では、変更のたびに古い版を扱うことになります。
3. 省エネ適判の計算結果の「どの値」を転記するかを決めておく
2026年版は非住宅部分でBEI*と、再エネ(総量)を含むBEIを分けて入力し、集合住宅は共用部まで含めた削減率を換算して入力します(専有部だけでも可)。省エネ適判の計算をした人と、CASBEEを入力する人が別の場合は、どの計算結果の何の値を使うかを最初に申し送っておくと、手戻りが減ります。
4. 名古屋市の公表物を一次資料として確かめる
名古屋市の運用マニュアルには、何らかの事情でCASBEE名古屋を使った評価ができない場合は建築指導課に相談するよう書かれています。全国版の評価マニュアル2024年版は購入が必要です。個別の判断に迷う場合は、名古屋市住宅都市局建築指導課(建築物環境指導担当)に確認してください。
当社は、名古屋市の省エネ計算・省エネ適判とCASBEE名古屋の届出をまとめてお引き受けしています。制度の概要は「名古屋市の省エネ計算 代行|CASBEE名古屋」に、CASBEE全般は「CASBEE 代行・申請」にまとめています。
名古屋市のお知らせでは、令和8年10月以降の届出は原則として更新版のCASBEE名古屋(CASBEE_Nagoya2026)によるとされています。経過措置として、令和9年3月31日までの届出は、従前のCASBEE名古屋(CASBEE_Nagoya2016)による届出も受け付けるとされています。したがって、2027年3月31日までは、どちらの版で届け出るかを選べます。
2016年版で出します。名古屋市の評価ツールのダウンロードページに、既にCASBEE名古屋2016年版で届出していて変更届を出す場合は、2016年版を使うよう書かれています。工期の長い物件では、最初の届出の版が工事完了まで続くことになります。
2026年版の計画書シートでは、非住宅部分について、オンサイトの再生可能エネルギーを含まないBEI(BEI*)と、含むBEIの2つを入力します。運用マニュアルには、再エネがない場合はどちらも同じ値を入力するよう書かれています。再エネを含むBEIの欄は「オンサイト再エネ(総量)を含むBEI」とされているので、太陽光発電などがある場合は、省エネ適判の計算結果の値がこの条件に合っているかを確かめ、必要なら読み替えて入力します。オフサイトの再エネまで含めるBEI+の評価は、BEI*が0.5以下でオンサイトの再エネがあり、オフサイトの再エネの有効性を示せる場合に限られ、モデル建物法の場合は対象外です。
再エネがなく、BEI*とBEIがどちらも基準の値と同じ場合で比べます。評価ツールの計画書シートの値で見ると、非住宅部分の床面積が300㎡以上の事務所でBEI 0.80の場合、2016年版ではレベル3、2026年版ではレベル2です。2026年版のレベル2の値は、用途ごとに0.80・0.80・0.85・0.75で、2026年4月から中規模の非住宅にも適用されている省エネ基準の値と同じ並びです。2016年版では、工場でBEI 0.75ならレベル3.5、病院・飲食店・集会所でBEI 0.85ならレベル2.75でしたので、下がり方は用途によって違います。住宅部分の外皮も、断熱等性能等級4はレベル4からレベル3に下がります。ただしCASBEEの総合評価のランクは、多くの評価項目を重み付けして決まるため、ランクが必ず下がるとは限りません。
名古屋市の書類等ダウンロードのページでは、平面図・立面図・断面図などの図面の添付は不要とされています。届出資料は、届出書、評価ツールの入力結果(メイン・結果〔2026年版では「結果(2-3レーダー)」〕・重点項目・スコアの各シート)の印刷物と、評価ツールのエクセルデータです。エクセルデータは、届出時にCDに保存して持参するか、メールで送付するとされています。委任状は、建築主以外の者が作成して届け出る場合に必要です。
日本サステナブル建築協会のページでは、2024年版の評価ソフトはダウンロードでき、評価マニュアルは住宅・建築SDGs推進センター(IBECs)の図書販売で購入するよう案内されています(PDF版のダウンロードはありません)。名古屋市独自の採点基準は、名古屋市建築物環境配慮制度運用マニュアル2026に載っており、市のホームページから入手できます。
届出の対象・期限と、省エネ適判との段取り。
建築評価員が目標ランクから逆算して評価します。
2026年4月の中規模非住宅のBEI基準の引上げ。
住戸ごとに外皮の性能がばらつく理由。
ZEH-M Orientedと共用部の扱い。
運用エネルギーからホールライフカーボンへ。
Sources — 出典・参考資料
名古屋市 住宅都市局 建築指導課「CASBEE名古屋に関するお知らせ」(1頁)
名古屋市「評価ツールCASBEE名古屋のダウンロード」(ページID1018669・更新日 2026年9月14日)と、掲載の評価ツール「CASBEE_Nagoya_2026v1.0」「CASBEE_Nagoya_2016v3.0」(表2〜表4はこの2つの計画書シートによります)
名古屋市「建築物環境配慮制度(CASBEE名古屋)関連の書類等ダウンロード」(ページID1011687・更新日 2026年9月14日)
名古屋市「名古屋市建築物環境配慮制度運用マニュアル2026」(令和8年10月・全14頁)/「同 2016」(令和8年2月・全11頁)
一般社団法人 日本サステナブル建築協会「CASBEE-建築(新築)」(2024年版 評価ソフトver1.0 公開 2025年3月31日、最新はver1.24〔2026年8月31日〕)